土砂降りの思い出
梅雨だからこれくらいの土砂降りは当たり前だが、すでに川の水は濁りだしている。 こんな日に決まって思い出す旅先の光景がある。
2008年、今より6歳も若かったときのネパール ヒマラヤ メラピーク登山の帰り道、土砂降りの中いくつも谷川を渡り、帰れなくなるのを恐れてただひたすら、小川状になってる道をかけて下った事。
以下メラピーク6654m登山日記の一部です。
——————————————————————
8月11日 コーセ3795m泊 朝洗顔後、久しぶりにコンパクトを取り出し鏡を覗くと、雪焼けで唇は腫れ上がって皮がめくれている。自分の顔にビックリ。 しばらく見るまいとザックのそこに即座にしまう。 今日も霧の中草原の草花を楽しみながらの移動であった。 途中の農家に立ちよりヤクのミルクを飲む。おいしい。代金80ルピーを500ルピーで払うとお釣りがなく、次のほてるにあずけておくことにする。 バターを手作業で若い男性が作っていた。
8月12日 ツリカルカ4570m 朝7時出発。原生林でガイド達は大声で叫んだり、指笛を吹いたりしながら進む。その訳を聞くと,この季節タケノコを食べに熊が来るからと。 聞いてからは急に怖くなり、辺りを見回しながら進む。
8月13日 チュタング3510m泊 一日中豪雨の中上ったり下ったりの日だったが、それでも3組の人たちに会った。 明日ルクラで定期市が開かれるので村からバターを背に売りに行く男性3名。逆に上りの2名。もう一組はカーレのホテルでお世話になった姉妹。彼女達は市場に買い物。 その姉妹の話。途中パンダを見たよ、とこともなげに言う。 アー、やっぱり!!。ここはヒマラヤの原始の森。
——————————————————————
シャクナゲおばさん 記