アクシデント発生
今日は人があまり足を踏み入れない場所にヤマメ稚魚の放流。
一ツ瀬川の支流三財川の上流寒川ダムのさらに上流。最後の集落から車で往復1時間半ほどかかる場所。ダムに行くすがらイノシシの親子がトコトコ雨の中をほほえましい。
企業局の吊り橋から、少しだけヤマメを放流し移動。
ダムまでは、舗装はしてあるが、あちこちで崩落のあとがある。落ちている石が新しく、落石が頻繁に起こっている状況が見てとれる状況
石を退かしながら車を進める。
台風後なら経験あるが、ここは日常のようだ。つまり危険地帯を進んでいる。
ダムの管理所を超えた途端にさらに悪路。4トントラックは、時速20kmでも危険な道。狭い道の下は身の危険を感じる高さです。
気をつけて運転・・・。
してたつもりでしたが、石を踏んだのか?パンという破裂音、なんとタイヤがバースト
これまで、パンクは、何度かしているので段取りはわかっている。
ホイールカバーは難なく外せた。あとは、ホイールのナット。
レンチをセットして体重をかけるが、びくともしない
こんな時は、単管パイプでテコの原理でナットを外す。しかし、こんな時に限って単管パイプをトラックからおろしてた。
チーン!
雨の中を、頑張ってタイヤのボルト外しをチャレンジするも断念
そう、ここは携帯電波なんかない場所なのです
漁協の先導の方が、自動車修理屋さんに連絡してくれるとのことで、しばしトラックの中で休憩するハメに。
1時間が経過
ようやく漁協の人が連絡して、引き返して来られたが、修理屋さんはいつ来れるかわからないという
そして、「ここはヒルが多いかい噛まれんごっ」と漁協の人、言った途端に「ほらこきおった」、フッと息をかけると急に蠢いた。
わたしもさすがにゾッとした。
輸送タンクの8000尾のヤマメは元気だが、わたくしは精神的にお疲れモード。
雨の中、ヒルを次々と確認して、さすがに外にいるのが嫌になりトラックに乗り込んだ。
漁協の人がジョージアの缶コーヒーをくれた、喉も渇いていたが、久々に心に沁みる味だった。
修理屋さんが来たのはパンク発生から3時間後。ナットが外れたらあとは簡単作業で終了。
レスキュー代金5000円。
ヤマメの放流が半分終わり、弁当をいただいた。
テープを剥がして食べようとしたら、次の放流の担当者の方から時間が遅れているとの電話。
開けたばかりの弁当を、荷物の上に置いて、別の場所に向かう。
ついてない日は、とことんついてない。
空腹からか、急いでいたからか、一時停止に気がつくのが遅れ急ブレーキ。
あえなく弁当が足下に散乱
「なんて日ダ!」
その後は、西都市から東米良の銀鏡まで行き、順調にヤマメ放流を終え長い1日が終了。
ヤマメ積み込み作業開始から13時間でした。
今日の教訓
もしもの時に備えましょう。
雨降りの車内で、あてのない待ち時間は息苦しい
ヒルのダンスは狂気に見える
精神的にやられている時に貰った缶コーヒーは心に沁みる
緊張がほぐれたらおなかすいた
こぼれた弁当のショックは大きい