味覚の授業
子どもたちに人生の豊かさにつながる、味覚の大事さを伝えるために教壇にたちました
1990年にフランスの料理人がファストフード中心の生活に警笛を鳴らし味覚の大事さを伝える活動をはじめ、そのうねりが、フランス国家プロジェクト「味覚の週間」として発展。現在もフランスでは学校で味覚の授業が展開されており、日本でも「味覚の授業」の先生としてシェフや、レストラン経営者や、生産者が全国で授業を行っています。
宮崎県では7年目を迎え、令和3年度56校が参加。
甘味、塩味、酸味、苦味ときて、料理に欠かせない「うま味」を学びます。
通常は昆布や椎茸などの出汁を使います。でも、今日の味覚の授業は一味違う「しゃくなげの森スペシャル」
「尺ヤマメ」からとった、味付けなしの少し薄めた出汁を、まず味わいます。その上で、味付けされた「お吸い物」にしたものを味わってもらいました。出汁だけでは、美味しいと感じなくても、料理をすることで、こんなに美味しく深みのある味わいになることを学んでもらいました。
最後に、少し時間があいたので、彩りや温度によって味わいが変わることを補足。彩りよく器に盛り付けられていると、それだけで美味しそうに感じます。料理人は、より美味しく食べてもらえるように、心を込めて彩りよく盛り付けています。食べる時は、美味しさだけでなく、その盛り付けまで見てくださいと伝えました。
また、温かさにおける味の変化はラーメンを例にだして、「アツアツラーメン」をイメージしてください、美味しそうですか?次に「冷えたラーメン」をイメージしてください、それ食べたいですか?というように、温かさによっても感じる味が変わることも伝えました。そして、「ごはん温かいうちに食べなさい」と注意されることありませんか?と聞くとほぼ全員がうなずきました。
それはなぜ?
美味しい料理をつくったから、温かく美味しいうちに食べさせたいという愛情なのですよと親心を伝えたらなるほどと聞いてくれてました。
本日は事務局の坂東 淳子さんの他、食育ティーチャーさんのお手伝いをいただきスムーズに運営できました。