人吉地方にヤマメ輸送

今日は先日の豪雨で被害にあった人吉地方にヤマメ輸送に行ってきました。

取引先の山江村の養魚場は、先日の豪雨災害で養魚場は全滅とのことで、今回は直接お客様のところに納品。

そこで、被害に遭った山江村の養魚場主から話しを聞きました。

当日夜中に経験したことがないくらいの雨の強さを感じたとのこと。場所は山江村の最上流部。

夜中に、養魚場の見回りしてたら、上流の崖崩れの影響で水が泥水になり、身の危険を感じる状況。
ヤマメ養魚場の水路が埋まってしまい水が来なくなったため養魚場を諦めて避難しようとしたのが朝4時。同時に停電も発生。携帯も通じない状況。

軽トラで1kmほど走ったら崖崩れで道が塞がれていて行き止まり。養魚場に引き返して、明るくなって、近くの一軒だけある民家に行って安否確認。

歩いて移動を考え、昼に雨が降る中を、崖崩れを超えて移動するものの、すぐ先で道がなくなっていて、孤立を確認。県道まで5kmの細い山道。迂回路なし。

まだ雨が降っていたので引き返して食料を確認。ラーメンと米があるので4、5日程度は大丈夫な予想。

そこから4日間食料を食いつないで、過ごしていたら自衛隊のヘリがホバリング。

映画みたいに、上からロープで自衛隊が降りて来て人家と人数の確認。

一人づつロープで引き上げられて、ヘリコプターで、山江村役場の避難所に着陸。
多くの方にで迎えられて安心したとのこと。

台風で、孤立には慣れているので、1週間程度は覚悟したけど、ヘリで吊り上げられる経験は初めてだったと笑顔。

避難所について、それまで情報が入ってなかったため、はじめてテレビで人吉市や球磨村の惨状を知る。

養魚場がダメになっただけで、家は無事だしケガもないから、村が道を通して、九電が電気を通せば元どおりだという。
何というたくましさ。

豪雨災害現場の生の声は迫力がありました。